もみじのような

モミジのような君の手が
世界をまあるくするんだよ

とても小さく
とても柔かで
とても温かく
とても優しい


モミジのような、君の手が
世界を明るく燈すんだよ


ときに切なく
ときに頑なで
ときに冷たい
けれど悲しい、その心を


小さく偉大な両の手が
枯れて壊れてしまわぬように

優しくそっと包むんだ
モミジのような、君の手を


コメント◇
長男が生まれて間もない頃、ふと、小さな手に触れながら、書いた詩です。
今はもう、私よりずっと大きな手になりました。
でも、気持ちは同じまま。

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